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「部活問題」を考える

「部活問題」「ブラック部活」を中心に、現役高校教師Kが学校現場の問題点を考えていくブログです。

私の部活動指導歴(2)「初任校へ赴任→早速顧問(副)の依頼」

 私は貧乏な家庭に生まれ、小さい頃からスポーツの類は全くさせてもらえなかった。高校までずっと体育の評定は「2」だった。公立高校教員採用試験の際に提出する履歴書の「趣味・特技」欄に何を書こうか大いに迷い、「読書」とだけ書いた。ほぼ「無趣味」と同義だ。教師は部活動の顧問をすることが「当たり前」という認識はあったため、「運動歴がないと部活の指導ができないから、採用されないかもなあ」と不安に思ったことを覚えている。

 

 採用試験の面接でも、大学の専攻や教科のこと、教師としての意気込みなどを聞かれた。運動歴には全く触れられることなく面接が終わり、一ヶ月後採用通知が届いた。

 

 自分の高校時代(公立)を思い出しても、力を入れて指導しているのは体育の先生ばかりで、普通教科の先生は大会の時に引率に行くのみだった。「体育の先生はそのスポーツの専門家だからその部活動をするのは当たり前。他の先生は教科の専門家なのだから、部活動の実技指導をすることはあまりないよね。」と思い込んでいた。採用試験でもスポーツ歴は問われなかったので、自分もそのようになるのだろうと思っていた。

 

 大学を卒業した2週間後、ある地方の高校に着任した。私は、県上位にランクされている女子部活動の副顧問を言い渡された。「こんな強くて気合の入った部に、副顧問とはいえ何も知らない私でいいんですか?」と教頭先生に言ったら「いや、若い人を是非ということでね」とおっしゃっていた。

 

 その時は分からなかったが、強い部は色々と大変なので副顧問といえど誰もやりたがらなかったのだ。若い教師はあまり「イヤ」とは言わないし、教育現場には「若い人には何でも経験させる方がいい」という雰囲気(圧力)がある。

 誤解を恐れず言うと「面倒そうなことは若い人に」となりがちなのだ。初めて教育現場に赴いた私はそんなことは知る由もなく、その部活動の副顧問を引き受けた。その後15年以上に渡り、その競技にどっぷりと浸かることになる。