「部活問題」を考える

「部活問題」「ブラック部活」を中心に、現役高校教師Kが学校現場の問題点を考えていくブログです。

私の部活動指導歴(7) 「そちらへ伺ってから検討させてください」

 次の学校へ赴任する際は、赴任先に電話をかけて挨拶をするのが通常の手順だ。赴任先の教頭先生に挨拶の電話をかけた。

 

  私「初めまして。4月よりお世話になるKと申します。よろしくお願いします。」

 教頭「あ〜!K先生!よろしくお願いします。ところで先生には○○部の顧問をお願いしたいのですがどうですか?」

 

 教頭の事情も分かるが、校務分掌(例えば担任とか)の話をする前に部顧問の依頼をされるとは思わなかった。

 部顧問を決めるのが大変なのはよく分かるが、まずは本来の業務である教室での指導の話から始めるべきではないのか。優先すべき順位が狂っている。多くの学校現場の現状がここに現れている。

学業よりも部活動の優先順位が高いのだ。

これは部活動活性化によって引き起こされたデメリットの一つだと思う。教員がそうなのだから生徒はなおの事だ。「部活動だけ頑張っていれば良い」そんな勘違いを生徒にさせている教員、学校は多い。

 

 話を元に戻す。この時の私は1年間で痛いほど学習していたからピーンときた。私の希望を聞く前からこんなに焦って決めようとしているからには○○部が何か問題を抱えているに違いない。

 

 私「まだそちらの事情もよく分かりませんので、着任のご挨拶に伺った際に詳しく検討させていただけますか

 

 この言葉は功を奏した。教頭もそれ以上は言えなくなり、「詳しいことはその時に」となった。ちなみに後で分かったのだが○○部はとても厄介な部で、顧問のなり手がおらずその学校のガンとなっていた部活動であった。1年間部活動に心身をすり減らし続けた私は自分を守るだけで精一杯であった。ちなみにその部の顧問は収まるべきところに収まった。

 転勤時は転勤先の部活事情が良く分からないため、うかつに部顧問の話をするのは危険である。教育現場は前述の通り「面倒なことは若い人に押し付ける」という空気が特に強い。ちゃんと立ち回らないと私のように「1年間で休みは3日だけ」、ということになりかねない。 

 新任校ではとある文化部の副顧問になった。楽をしたわけではなく、きちんと副顧問として部員の指導に当たった。帰宅が夜遅くなることもあったが、自分に経験も興味もある分野なので苦痛ではなかった。自信を持って生徒の指導に当たれる分野を与えられたためとても楽しかった。

 

私は精神の平穏を取り戻した。

もう酒とタバコは要らなくなっていた。