「部活問題」を考える

「部活問題」「ブラック部活」を中心に、現役高校教師Kが学校現場の問題点を考えていくブログです。

文化部に対する「差別的意識」その1

 この学校は体育系部活動がとても盛んで、正直言って文科系部活動への評価は低かった。全校表彰はしてもらえたが、あまり校長・教頭の関心は高くなかった。部活動が上級大会に出場する際は、全校集会で壮行会を行い校長が激励するのが通例であったが、私の教科系部が全国大会に行く際は壮行会を開いてもらえなかった。忘れられていたのだ。

 行事を統括している主任へも掛け合ったが、「あ!忘れてた!まあ、インターハイとは違うしいいよね?」との返事。呆れかえってモノが言えなかったが、「(運動部の)インターハイとは違う」という言葉に差別意識が現れている。この主任に限らず、どこの学校にも共通する感覚がそこにはある。そう「運動系の方が文科系より大変だし、頑張っている」というイメージだ。

 私が知っている限り、「文科系部活動」の地位は「体育系部活動」よりも低い。生徒も、教師も、保護者も、体育系よりも文化系の方が、「ラク」そうだというイメージが強い。だから顧問のなり手希望も文化系の方が多かった。

 文化部の顧問は、運動部の第2顧問などと兼ねて任命されることも多い。管理職の多くは「文化部の顧問はラクだから片手間でできるでしょ」という先入観でもあるのだろう。学校は教育機関なのだから文化活動も盛んにやっていくべきであるが、「実際は」ここに力を入れていない学校が多い。「部活動」という言葉が学校で使われる際は、「部活動」イコール「スポーツ競技」という前提がほとんどだ。

 吹奏楽など体育系以上にハードな文化系もあるのだが、「汗を流してスポーツに打ち込む」方がより一層努力している印象が強いのだろう。黙々と机に向かって何かに取り組むことと、大きな声を出しながら一生懸命走り込むことと、高校生が一生懸命取り組む姿には変わりないのに、なぜか「運動部」のヒエラルキーが高い学校は多い

 文科系部活動への「差別的扱い」については今後も取り上げていきたい。