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「部活問題」を考える

「部活問題」「ブラック部活」を中心に、現役高校教師Kが学校現場の問題点を考えていくブログです。

 私の部活動競技歴(9) 「あれ?あの辛い日々が恋しい!?」

私の部活動指導歴

 新任校で2年ほど運動部とは縁のない生活を送っていた。もちろんその学校にも私が前任校で顧問をしたあの部活は存在した。競技経験のある先生が女子部を顧問していた。というか女子部しかなかった。

 前任校で顧問をしていた時に、大会会場でその先生とは何度も顔を合わせており既知の仲だったから、赴任当初から「強豪校の顧問をしていたK先生」という印象で接してくださった。それゆえ当初は「一緒に(部活を)やりましょう」と何度も誘っていただいた。お気持ちは嬉しかったのだが、固辞した。理由をきちんと説明したから納得していただき、それ以上は誘われなかった。

 

 離任式のあの日、「2度とこのスポーツには関わりたくない」と固く誓ったのだ。もう自分が壊れるような思いはしたくなかった。

 

 校舎の窓から放課後の練習風景がよく見えた。最初は見るのも嫌だった。そのくらい辛い日々だった。

 ただ、その日はなんとなくぼーっと練習風景を眺めることができた。眺めているとつい前任校の部員たちと比べてしまっていた。県トップレベルの部員達のプレーと練習を1年間見続けていたから、自然と比べてしまっていた。

 

 「もっと・・・な練習をすればいいのに」

 「いや、その動きじゃなくてさ・・・」

 

 あんなに嫌いな競技だったのに、いつの間にか脳内で指導をしていた

 

 あんなに辛い1年だったのに、自然と思い出していた。

 

 「素人監督のもと、主力は退部。レギュラーは全員1年生。チームはガタガタ。今年はあそこは弱い。」そんな下馬評を覆し決勝進出・・・。

 

 1点を争うギリギリの試合・・・

 粘る相手をねじ伏せたあの決勝点・・・

 

 帽子を空に投げ上げ部員と抱き合って歓喜したあの勝利の瞬間・・・

 

 辛い思い出は時間とともに薄れ、生徒達がくれた感動だけが日々胸の中で大きくなっていた。