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「部活問題」を考える

「部活問題」「ブラック部活」を中心に、現役高校教師Kが学校現場の問題点を考えていくブログです。

私の部活動競技歴(10) 「男子3人とともにチーム立ち上げ」

私の部活動指導歴

それからしばらくして3学期となり、その地区の新人戦が行われることになった。

 

 「K先生、男子の引率してくれない?出張が入っちゃってさ〜」

 

 その部の副顧問が私に頼んできた。

 

 「男子なんていましたっけ?」

 「いるんだよ。3人だけ。いつもは女子に混じって練習してるから目立たないけど」

 

 遠目で見ただけだから気付かなかった。今年度は初心者の男子が3人入部してのだ。正直あまり気乗りしなかったが、事情が事情である。わがままは良くない。引率に応じた。

 

 試合は初心者だから、良いところなく終わった。引率業務以外には何かに期待していたわけではないから、何の感傷も感じなかった。しかし、生徒の様子が気になった。

 

 試合に負けたのにヘラヘラと笑っていたのだ。

 

 何の競技でも、試合に負けて笑うということはありえない。

 私は3人に説教した。

 

 私「試合に負けてヘラヘラ笑うなんてありえない!悔しくないのか!?」

 

 以前受け持っていた前任校のチームの部員は、勝った試合でも自分に納得がいかなければ悔し泣きをしていた。酷とは思いながらもついつい比べてしまっていた

 

 生徒は黙ってうつむいて聞いていた。さすがにもう笑っていなかった。3人の一人が言った。

 

 「先生、僕らも本当は悔しいです。でも何もできなかったからもう笑うしかなかったんです。指導してくれる人もいないし、練習は女子のかたわらで肩身の狭い思いだし・・・」

 

 彼らの言い分に納得はしなかったが、気持ちは理解できた。

 

 指導に飢えていたのだ。

 前任校のチームを思い出した。状況は色々と異なるが、指導に飢えていた点では同じだった。

 

 私「で、どうするんだ?泣き言言ってても何も始まらないぞ」

 

 彼らの答えを期待している自分に気づいた。

 

 「先生、顧問になってください。」

 「俺は競技歴がないんだぞ。プレーしたこともないんだ。」

 「構いません。自分たちでちゃんと練習します。こんなに本気で叱ってくれたのは先生が初めてです。先生と一緒に強くなります。」

 

 再びこの世界に足を踏み入れた。

そしてそこから私の教員人生は大きく変わり、

「部活動」中心に回り始めた。