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「部活問題」を考える

「部活問題」「ブラック部活」を中心に、現役高校教師Kが学校現場の問題点を考えていくブログです。

部活動は本当に「安価に参加出来る」ものなのか?

ブログを見てくださっている知り合いの先生から

部活動は参加費がかからないから

 貧しい家庭の生徒も参加しやすくて

 学校生活を充実させることができるのでは?」

という意見をいただいた。

 

冷静な意見で確かにそれは一理ある。

部活動は比較的安く運動に打ち込めて

身体を鍛えることができる。

 

もし部活動を民間に開放したら跳ね上がる費用を

負担できずに部活動をできない生徒が増えるだろう。

それが問題だという意見だ。

 

しかし現行の部活動はすでに

「貧しい家庭の生徒は参加できない」

システムになっている。

道具代、遠征費はもちろん

最近はどの種目の連盟も「選手登録費用」なるものまで

徴収し始めている。

 

選手登録費用の他に

「団体登録料」も必要だ。

「監督登録料」も徴収する。

学校によってそれらの資金の出処は異なるが、

部活動を続けるために

選手も監督も金銭的負担を強いられていることにはかわりない。

 

それらの費用負担ができる

家庭の子供のみが

部活動に参加できるのだ。

 

私の知る限り、

経済的困窮家庭の生徒で

「部活をするお金がない」

と言って部活をしない者は多い。

家計を助けるために土日にアルバイトをしている生徒もいる。

部活をしたくてもできない生徒もいるのだ。

 

部活動は比較的安価だが、

すべての生徒の参加を保証できているわけではない。

 

部活に救われる生徒が多数いるのは事実だ。

しかし、部活で救えない生徒がいるのも事実だ。

 

部活に参加できない生徒が肩身の狭い思いを

している現実があるのだ。

 

「文武両道!」「目標部活動加入率100%!」

と学校が言えば言うほど辛い思いをしている生徒がいる。

あくまで自主的な活動であるはずの部活動を

必要以上に「奨励」するからだ。

それに従えない自分の境遇を恨めしく思っている

生徒もいるのだ。

 

部活動が多くの生徒の心のよりどころになっていることは間違いない。

しかし全員の生徒を救えているわけではないことも事実だ。

 

部活動が全ての生徒を幸せにしてできるわけではない。

「部活動はとにかく素晴らしい」という思い込みを捨て、

部活動のあり方を冷静に検討し直すべきである。